2011 Fiscal Year Annual Research Report
原発開放隅角緑内障感受性遺伝子の検索ーESR2遺伝子多型解析ー
Project/Area Number |
21592221
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
間渕 文彦 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (20322125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻田 庸一 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (90456476)
柏木 賢治 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (30194723)
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (10210337)
飯島 裕幸 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (80114362)
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Keywords | 遺伝学 / 緑内障 / estrogen receptor beta / 眼圧 / 遺伝子多型 / POAG / ESR2 / SNP |
Research Abstract |
緑内障は、視神経の脱落により高度の視機能障害を来す疾患であり、臨床的には、視野狭窄を認め、末期には視力低下も伴う。緑内障の中で最も頻度が高い原発開放隅角緑内障(POAG)の発症、進行において、高眼圧は最も重要な危険因子であり、現在の臨床の場においては、眼圧下降が唯一確立された治療手段といっても過言ではない。しかし、眼圧上昇に関与する感受性遺伝子の検索は未だ不充分である。Estrogenは受容体と複合体を形成し、様々な遺伝子の転写を活性化する。これら受容体として、estrogen receptor alpha (ESR1)とbeta(ESR2)が知られており、眼内にも発現している。我々は、ESR2遺伝子全領域における一塩基多型(SNP)の中で、マーカーに適していると考えられるSNPを選定し、各SNPにおける正常眼圧群、高眼圧群の多型頻度、眼圧との関連について検討したところ、女性において正常眼圧群と高眼圧群におけるrs928554,rs944461,rs1256059,rs1256031のallele頻度に有意差を認め、rs928554 G allele,rs944461 T allele,rs1256059 T allele,rs1256031 C alleleを持っている症例は、持っていない症例と比べ約1.4-1.7倍高眼圧になりやすかった。また、rs928554,rs1256059,rs1256031の遺伝子型により最高眼圧に有意差を認め、rs928554 G allele,rs1256059 T allele,rs1256031 C alleleを持っている症例程、最高眼圧が高かった。最高眼圧との関連が認められたこれら3SNPsは、重回帰分析においても同様に眼圧との関連を認めた。これら解析結果から、ESR2遺伝子多型が女性における眼圧制御、POAG眼圧上昇に関与していることを明らかにすることができた。
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Research Products
(6 results)