2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592252
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
松本 長太 近畿大学, 医学部, 教授 (70229558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 幸子 近畿大学, 医学部, 講師 (40268438)
下村 嘉一 近畿大学, 医学部, 教授 (20162737)
橋本 茂樹 近畿大学, 医学部, 講師 (20388557)
有村 英子 近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (90319715)
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Keywords | フリッカー視野 / 緑内障 / LED |
Research Abstract |
本研究では、緑内障性視神経障害、加齢黄斑変性をはじめとする種々の疾患の早期診断、経過観察を目的とし、従来技術的に実現困難であった、平均視標輝度と背景輝度を完全に一致させた周波数可変タイプのフリッカー刺激を作成、CFFタイプのフリッカー視野装置の実用化を目指している。 平成23年度では、現在我々が開発中の2枚の高解像度液晶シャッター、2個の高輝度白色LEDならびにハーフミラー、偏光プリズムを組み合わせた視覚刺激装置の改良を重点的に行なった。今回の試作機では、液晶パネルのサイズ0.96インチに合わせ、かつ接眼レンズの瞳径を拡大させ、測定時の頭位ズレの影響を減少させた。検査視標に色ずれが生ずる問題に関して、ハーフプリズムの光学特性も関与していると思われ、無偏光の光学特性がフラットなハーフプリズムを選択し、色収差を減少させた。しかし、その後の実験で、エッジ部に色(赤や青)が残存することが判明しLED素子の内部でのRGBの位置ずれが関与していることが分かった。30個の白色LEDを32×32の範囲に配置して、発光後に拡散板を透過させることで、均一な白色光とした。視標と背景に同じ導光板タイプのLEDを使用したことで、両方の色の差が小さくなった。最後の微調には透明フィルムを何枚か重ねて色合わせを行った。その結果、グラデーションと合わせて、現状では、両方の色の差はほとんど無くなり、高速点滅では、視標の位置がどこにあるか分からなくなった。現在、視標が移動する時の最初と最後に、一瞬暗くなり視標の位置が分かってしまう問題が残っている。これについては、原因解明のため高速カメラによる調査とLEDの電流値を直接測定することで、原因解明を行った。その結果をもとに、ソフトウエア制御による課題解決を選択した。
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