2009 Fiscal Year Annual Research Report
サル近視モデルを用いたオルソケラトロジーの近視進行抑制効果の検討
Project/Area Number |
21592254
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平岡 孝浩 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30359575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治 優一 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50361332)
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Keywords | 近視 / オルソケラトロジー / 眼軸長 / 波面収差 |
Research Abstract |
当該研究の目的は近視モデルを4群(オルソケラトロジー群、単焦点コンタクトレンズ群、単焦点眼鏡群、無装用群)に振り分け、各群の屈折、眼軸長、波面収差、角膜形状を経時的に評価することにより、各矯正法が屈折や眼軸の発達に及ぼす影響を明らかにすることであり、特にオルソケラトロジーによる近視・眼軸長進行抑制効果を明確にすることである。さらにこの近視進行抑制効果のメカニズムを明らかにすることであり、なかでも高次収差との関連について検討することに焦点を絞っている。計3年間の研究を成功させるうえで最も重要なのが近視モデルの作成であり、適切なモデルができないことにはその後の実験が成立しない。したがって本年度はこの作業に多くの時間と労力を費やした。まず、ディフューザーレンズを上手く装用させることに難渋したが、試行錯誤の末に装用継続が可能となり、現在近視モデルの作成を進行中である。また、今後の群分けに必要なオルソケラトロジーレンズの作成や単焦点コンタクトレンズ、単焦点眼鏡の調達を行い、次のステップに備え万全の準備を整えている。各群に振り分ける前のベースラインデータも詳細に測定しており、これらのデータは今後の各矯正法によるさまざまなパラメーターの変化を評価するうえで必須の基礎データとなる。以上に記したように、本年度に行った実験は3年間のプロスペクティブ研究を遂行するための大元となる不可欠な作業であり、その意義や重要性は極めて大きい。来年度以降もこの基礎データをもとに実験を進めていく予定である。
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Research Products
(7 results)