2009 Fiscal Year Annual Research Report
肥厚性瘢痕病態解明と治療薬開発のための基礎動物研究
Project/Area Number |
21592296
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
松村 一 Tokyo Medical University, 医学部, 教授 (80256263)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 龍太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (80384949)
小宮 貴子 東京医科大学, 医学部, 助教 (00385105)
|
Keywords | 肥厚性瘢痕 / ミニブタ / ヒドロキシプロリン / キマーゼ活 / 瘢痕動物モデル |
Research Abstract |
Clawn系mini pigでの肥厚性瘢痕作成と得られた肥厚性瘢痕とそのヒト肥厚性瘢痕との相同性の確認、含有率、組織キマーゼ活性の検討行った。 <1>Clawn系mini pigでの肥厚性瘢痕の作成 Clawn系mini pigの豚背部に各種の厚さ60/1000inchの分層欠損層を作成し、26日後、61日後、91日後後で肥厚性瘢痕の形成の状況を経時的に皮膚厚、組織検査を含めて経過観察したところ、経時的に不皮膚厚は増加し、91日では正常皮膚厚の1.7倍程度となった。 <2>皮膚中ヒドロキシプロリン含有率は経時的に上昇した。 <3>組織キマーゼ活性は経時的に上昇した。瘢痕中心部と瘢痕辺縁部を比較すると瘢痕辺縁部の法が活性が高かった。 以上より、今回用いたミニブタの肥厚性瘢痕モデルは、皮膚の厚さ、コラーゲンの産生の面から肥厚性瘢痕の形成過程、成熟過程はヒトの肥厚性瘢痕と相同であり有用なモデルであった。組織キマーゼ活性は、肥厚、コラーゲン産生の経過とよく一致しており、肥厚性瘢痕形成過程で大きな関連性があると考えられた。
|