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2011 Fiscal Year Annual Research Report

急性肺傷害治療における血管内皮細胞増殖因子分泌型レセプター遺伝子導入の効果

Research Project

Project/Area Number 21592311
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

馬場 靖子  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (80453041)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉橋 清泰  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (50234539)
矢澤 卓也  杏林大学, 医学部, 准教授 (50251054)
Keywords遺伝子 / ウイルス / 生体分子
Research Abstract

肺毛細血管透過性の亢進した肺傷害動物(マウス)モデルとして、直接的肺損傷でなく、上腸間膜動脈阻血再還流(以後SMA I/Rと記述)後の二次的肺傷害モデルを作成した。阻血45分、再還流6時間で、組織学的には肺間質に浮腫を認めた。SMA I/R手術の前日にウイルスベクターを尾静脈から経静脈内投与(1.0x109 PFU)した。VEGFレセプター細胞外ドメイン発現アデノウイルス投与群(Ad-VEGFR2群:V群と記述)、発現単位を持たないコントロールのアデノウイルス群(Ad-1w1群:W群と記述)、手術についてはSMA I/Rまたはsham手術を行うか、上記の組み合わせによりV-I/R群、W-I/R群、V-sham群、W-sham群の4群で検討した。肺血管透過性の評価について、肺組織学的検討、肺乾湿重量比、エバンスブルーアッセイを行ったが、いずれにおいてもV-I/R群、W-I/R群に差はなかった。二次的な炎症反応抑制効果の評価については、肺における接着因子の発現(ICAM-1,E-selectin)についてウエスタンブロット法で検討したがV-I/RとW-I/R群に差はなかった。これらの結果からAd-VEGFR2の投与により肺血管透過性亢進が抑制される結果には至らなかった。
他者の論文では炎症反応の初期に分泌型VEGFレセプター投与などの方法でVEGF効果を抑制することで、炎症反応の惹起が抑制される報告があるが、今回代表者の研究では同様の結果は求められなかった。Ad-VEGFR2投与で肺内にVEGF receptor 2の細胞外ドメインが過剰発現することは確認しているが、実際にVEGF作用の抑制効果については検討できていないためその点について更なる検討が必要と考えている。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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