• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

新たに同定したセメント芽細胞特異マーカーを用いたセメント質形成過程

Research Project

Project/Area Number 21592322
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

河野 芳朗  新潟大学, 医歯学系, 助教 (60303129)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 健康  新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
Keywords歯根形成 / アクアポリン / セメント質 / 顕微解剖学 / 免疫組織化学
Research Abstract

セメント質は歯牙-歯根膜を連結する組織である、また固有歯槽骨は支持歯槽骨と歯根膜とを連結する組織である。セメント質形成における、アクアポリン1(AQP1)の発現解析により、有根歯のセメント質の形成過程では無細胞セメント質形成時に歯根表面出現する細胞がAQP1を発現し、形態学的および免疫組織化学的所見からこれがセメント芽細胞であることを明らかにした。また、これらの細胞はセメント質に埋入される歯根膜線維の成熟に伴ってその形態を変化させ、無数の細胞突起を発達させることから、歯根膜線維のセメント質の埋入に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。また、歯根形成後期では有細胞セメント質形成時の有細胞セメント芽細胞に発現が見られた。さらに、これらの細胞での遺伝子発現も確認された。また、固有歯槽骨の発生を解析することにより、AQP1は歯根膜-歯槽骨境界面の線維芽細胞様細胞に発現していた。これらの細胞はセメント芽細胞とは異なる形態を示し、翼状の細胞突起を発達させていた。また、セメント芽細胞と同様に歯根膜線維の発達とともにAQP1発現が上昇することから、これらの細胞は歯根膜線維の歯槽骨への埋入に大きく関与している可能性が示唆された。さらにこれらの細胞は多数の高いアルカリフォスファターゼ活性を示し、その他の骨芽細胞分化マーカーも発現していたことから、歯根膜表層のAQP1陽性細胞は歯槽骨に埋入されたシャーピー線維の石灰化さらに、固有歯槽骨の形成に関与している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 実験的矯正移動にともなうアクアポリン1陽性細胞の観察2011

    • Author(s)
      Anwar Humayra Binte, 河野芳朗, 木下-河野承子, 野澤-井上佳世子, 斎藤功, 前田健康
    • Organizer
      第53回歯科基礎医学会
    • Place of Presentation
      岐阜市長良川国際会議場(招待講演)
    • Year and Date
      20110930-20111002
  • [Presentation] Reaction of AQP1 positive cells in rat periodontal ligament during experimental tooth movement2011

    • Author(s)
      Anwar Humayra Binte, 河野芳朗, 木下-河野承子, 野澤-井上佳世子, 斎藤功, 前田健康
    • Organizer
      平成23年度新潟歯学会第2例会
    • Place of Presentation
      新潟市新潟大学歯学部(招待講演)
    • Year and Date
      2011-11-12

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi