2009 Fiscal Year Annual Research Report
TLRを介したEBウイルスによる唾液腺障害機構の解明
Project/Area Number |
21592347
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
井上 裕子 Tsurumi University, 歯学部, 講師 (50367306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50275343)
梁 洪淵 鶴見大学, 歯学部, 助教 (10298268)
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Keywords | EBウイルス / TLR / 唾液腺 / BAFF |
Research Abstract |
CD21発現HSY細胞を用いて、EBウイルス感染唾液腺上皮細胞株の作成を試みた。昨年度樹立したCD21発現HSY細胞を、抗IgG抗体で刺激して溶解感染状態を誘導したAkata細胞を共培養し、5日間培養した後、浮遊しているAkata細胞を洗浄、除去した。その後、HSY細胞を一部回収し、DNAを抽出後LMP1を認識するプライマーを用いてPCR法にて確認した。その結果、HSY細胞内のEBウイルスは殆ど認められなかった。このCD21の発現プラスミドにはHAタグも連結させてあり、CD21の発現量も少なかった事から、CD21発現HSY細胞について、抗HA抗体で染色後、FACSを用いてHA陽性細胞をソーティング、回収後培養してCD21高発現細胞株の樹立を試みた。細胞を十分増殖させたのち、再度FACSにてCD21陽性細胞を確認したが、殆ど陽性細胞を認めることは出来なかった。 この事から、再度CD21発現ステーブルの細胞株の樹立を試みている。 一方、B95-8やP3HR1細胞など、他のEBウイルス感染B細胞の培養上清を回収し、超遠心によりEBウイルス液を濃縮し、これらについてもHSY細胞へ感染するか否かを検討している。ウイルス遺伝子の定量はEBウイルスの構造遺伝子であるBALF5について、TaqManプローブを作成して、real time PCR法で行った。スタンダードにはBALF5をPCRで増幅した後、ゲル精製を行い、分子量からコピー数を割り出して計算した。その結果、B95-8ウイルスは3.7X105コピー/μl、P3HR1は12X106コピー/μlと高い濃度のウイルス溶液を作成する事ができた。
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