2011 Fiscal Year Annual Research Report
交感神経緊張時における急峻な咀嚼筋血流増加と交感神経-副腎系との関連性
Project/Area Number |
21592370
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
和泉 博之 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20108541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 久淑 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00275489)
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Keywords | 交感神経 / 血管拡張 / アドレナリン / 副腎髄質 |
Research Abstract |
本研究は交感神経-副腎系の咀嚼筋の血流調節における役割とそれらの咀嚼筋の血流障害との関連性を明らかにすることを最終的な目的としている。平成21年度は咀嚼筋の血流動態に対する循環カテコラミンの影響とそれらの反応のメカニズムについて検討した。その結果、循環アドレナリンはラット咀嚼筋(咬筋)にアドレナリンβ受容体を介する血管拡張反応を誘発することが明らかになった。また、平成22年度は生理的条件下での交感神経-副腎系の活性化が咀嚼筋の血流動態に対する影響とそれらの反応に関わるメカニズムについて検討した。その結果、副腎髄質を支配する交感神経節前線維の電気刺激はラット咬筋にアドレナリンβ_2受容体を介する血管拡張反応を誘発することが明らかになり、この血管拡張反応は交感神経緊張時における咀嚼筋の血流維持に重要な役割を果たしていることが示唆された。 本年度は頸部交感神経活動とアドレナリンβ_2受容体を介する咀嚼筋の血管拡張反応との相互作用について検討した。その結果、高頻度の頸部交感神経の電気刺激は交感神経-副腎系の活性化で生じるラット咬筋のアドレナリンβ_2受容体を介する血管拡張反応を抑制することが明らかになった。したがって、過度の頸部交感神経活動は交感神経緊張時におけるアドレナリンを介する体液性の咀嚼筋の血流増加を抑制することが示唆され、この抑制作用が咀嚼筋の血流障害の発症機序や病態に密接に関連していることが推測される。
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Research Products
(5 results)