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2010 Fiscal Year Annual Research Report

抗炎症性マクロファージにおける遺伝子発現制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 21592371
Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

大森 喜弘  明海大学, 歯学部, 教授 (50194311)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 廣井 美紀  明海大学, 歯学部, 助教 (30419717)
Keywordsシグナル伝達 / マクロファージ / 腫瘍 / 免疫組織 / IL-4 / CD163 / M2マクロファージ / 口腔扁平上皮癌
Research Abstract

マクロファージは細菌感染、慢性炎症性疾患、腫瘍において生体防御機構に関与しているだけでなく、病変形成にも主要な役割を演じている。従来よりTh1細胞由来IFNγの刺激により活性化したマクロファージは、M1マクロファージ(炎症性マクロファージ)として分類され、抗腫瘍活性を持ち細胞性免疫において中心的な役割を演じている。一方、Th2由来のIL-4/IL-13により刺激されたマクロファージはM2マクロファージ(抗炎症性マクロファージ)として分類されている。本研究課題ではM2マクロファージへの形質獲得にかかわる遺伝子発現の制御機構について検討を行っているが、このM2マクロファージは、腫瘍組織に浸潤しているマクロファージと類似した性質を持ち、免疫抑制的に働き腫瘍の進展、増殖に関与していると考えられている。しかしながら、これまでに口腔癌におけるM2マクロファージの局在およびその役割については十分には明らかにはされていない。そこで今回、M2マクロファージにおける遺伝子発現機構解析の一環として口腔癌組織に浸潤してくるマクロファージがM2マクロファージとしての性質を有しているのか検討した。【対象および方法】明海大学病院口腔外科にて加療した口腔扁平上皮癌1次症例における生検および手術切除病変を実験に供試した。これら試料を各種CDに対する抗体を用い免疫組織学的解析を行った。【結果】M2マクロファージのマーカーであるCD163は全症例の癌組織周囲にその発現が認められ、CD68陽性細胞と局在が一致していた。一方、異形成や正常粘膜においてCD163の発現が少ない傾向にあった。また、CD4はほとんどの症例で認められなかったが、CD8は一部の癌周囲組織に認めた。また染色結果と癌の分化度およびGradeとの関連性は認められなかった。これらの結果から、口腔扁平上皮癌の周囲組織へ浸潤している腫瘍関連マクロファージはM2マクロファージであることが示唆され、腫瘍組織の微小環境がM2マクロファージへの分化誘導に関与している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 口腔扁平上皮癌における腫瘍関連M2マクロファージの局在2010

    • Author(s)
      森一将
    • Organizer
      第52回歯科基礎医学会総会
    • Place of Presentation
      タワーホール船堀(東京)
    • Year and Date
      2010-09-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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