2009 Fiscal Year Annual Research Report
MRを用いた機能画像における口腔乾燥症関連疾患の診断と予後予測法の確立
Project/Area Number |
21592395
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
森本 泰宏 Kyushu Dental College, 歯学部, 教授 (00275447)
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Keywords | MR sialography / Dynamic / 機能 / 口腔乾燥症 / 唾液腺 / 疾患 |
Research Abstract |
Dynamic MR sialographyの応用により唾液腺排泄状態を機能的に評価することが可能になることを証明した。同時にDynamic MR sialographic imagesを利用してコンピューター処理を施すことにより、時間耳下腺管描出能曲線を描記することも可能であることを明らかにした。Dynamic MR sialograhyとは、撮影の前後で5%クエン酸を舌上滴下し30秒ごとに連続してMR sialographyを撮像するもので、それにより唾液腺排泄機能を評価することが可能になる。我々が設定したDynamic MR sialographyのデータを用いたパラメータとして、耳下腺管のクエン酸滴下前の面積、クエン酸滴下後の耳下腺管の最大面積、クエン酸舌上滴下時から耳下腺管面積が最大となる迄の時間、耳下腺管面積がクエン酸滴下により最大となってからその面積の50%値になる迄の時間、変化割合量はどれも唾液機能を評価するものとして有効である可能性も確認した。特に、変化割合量に関しては、シェーグレン症候群、口腔乾燥症及び唾液過多症の患者を診断する上で重要な示唆を与えてくれる可能性を証明した。一方、口腔乾燥症患者の治療として唾液腺洗浄療法が最近注目されている。本学でも、臨床応用され、好成績を治めている。しかし、治療効果の全くあがらない患者も存在し、その判断基準が術前に予測できないかを検討した。今回の研究でその予後判定にDynamic MR sialographic dataの中で変化割合量の術前数値が高いものは治療効果が高いことを証明された。この結果から、我々の手法を基にして唾液腺流出障害を持つ患者に対するDynamic MR sialographyの有効性を評価することができるものと確信している。
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Research Products
(7 results)