2009 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌の化学療法剤耐性及び転移能獲得における細胞死関連分子の役割
Project/Area Number |
21592400
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
納冨 武則 Tokyo Medical University, 医学部, 兼任講師 (40459590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 栄子 東京医科大学, 医学部, 講師 (50110903)
豊田 博子 東京医科大学, 医学部, 助手 (80468660)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 薬剤耐性 / 細胞死 / 転移 |
Research Abstract |
細胞死関連蛋白質に属するBcl-2ファミリー蛋白質は細胞死抑制因子及び細胞死促進因子に分類され、これらのバランスによって細胞の運命(生存或いは死)が決定されるという考え方が支配的である。転移巣由来細胞株では原発巣由来細胞株に比べてTRAIL誘導性アポトーシスに抵抗性を示し、TRAIL誘導性アポトーシスにストレスキナーゼJNK活性化が関わっていることから、アポトーシス関連遺伝子と腫瘍の転移との関連性が示唆されており、また、細胞死抑制関連蛋白質に属するAkt, NF-κB, protein kinase C(PKC)-αなどは持続的なJNK活性化を負に制御していることが示されている。 本年度のin vivoにおける実験では、化学療法剤耐性及び転移性扁平上皮癌細胞株を免疫不全SCIDマウスへ接種し、腫瘍形成・サイズ、生存日数、化学療法剤感受性、及び転移の有無で評価を予定しており、その基礎実験として接種する細胞濃度の検討を行った。1*106cellsの接種では全例でその生着率が認められなかったが、濃度を高くすることで生着率は向上の可能性がある。In vitroにおける実験では、現在までに樹立された細胞株を用い、Akt1、Akt2、Akt3およびこれらのリン酸化(p-Akt)、またFOX、PTENについても同様に蛋白レベルで変化があるか確認を行った。結果、転移巣由来の細胞株でp-Akt1および3で上昇が認められたがp-Akt2ではその変化を認めなかった。FOXについては、転移巣由来の細胞株でFOX1,3および4の上昇を認めた。PTENはわずかながら転移巣由来の細胞株で上昇を認めた。
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