2009 Fiscal Year Annual Research Report
梗塞性心臓血管疾患リスク患者の早期スクリーニングのための口腔衛生指標の開発
Project/Area Number |
21592404
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
田口 明 Matsumoto Dental University, 歯学部, 教授 (70243582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉成 伸夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20231699)
東 幸仁 広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40346490)
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Keywords | 心臓血管疾患 / 口腔衛生 / エックス線写真 / スクリーニング / 歯周病 / 脳梗塞 |
Research Abstract |
平成21年度はまず、本研究に対する松本歯科大学学内倫理委員会への答申を行い、許可番号第0091として平成21年7月1日に承認を得た。これ以降、主に研究分担者の吉成が属する歯周病科の患者を中心に、本研究への参加を求めた。その結果、平成22年3月31日までに60名の患者から同意を得て、脳MRI(T1強調画像、T2強調画像、T2*画像、Flair画像、拡散強調画像、MR angiography)および総頚動脈MRIの撮像、アンケート調査およびエックス線写真撮影(パノラマエックス線写真、口内法エックス線写真)を行った。撮像されたMRI画像はCDに記録後、郵送にて研究分担者の東に送られた。循環器専門医の東の診断において、21年度の脳MRI検査における異常者は12名(20%)と判明した。この異常所見は、症状を有しない微小脳梗塞(ラクナ脳梗塞)であった。すべての被験者において既往歴等は見られなかったが、症状を有しない被験者(主に歯周病科受診患者)において比較的頻度が高く異常所見が見られたことが判明した。21年度の被験者数では、MRIの所見と口腔診査やエックス線写真所見(現在歯数、歯槽骨吸収度、骨粗鬆化)より得られる口腔内衛生状態との比較を行うためには症例数がまだ不十分であった。当初計画していた被験者数は約200名としていたことから、22年度以降もさらに被験者数を増やすことを目的とする。100名のデータが集まった時点で研究代表者の田口が統計学的分析を行い、統計学的検定力(αエラー=1%、βエラー=90%)を十分に有するだけの対象被験者の再算出を行う予定である。
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Research Products
(2 results)