2010 Fiscal Year Annual Research Report
梗塞性心臓血管疾患リスク患者の早期スクリーニングのための口腔衛生指標の開発
Project/Area Number |
21592404
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
田口 明 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70243582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉成 伸夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20231699)
東 幸仁 広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40346490)
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Keywords | かくれ脳梗塞 / 口腔衛生 / MRI |
Research Abstract |
平成22年度までに、研究の参加に同意の得られた84名の男女(男性44名、女性40名:平均年齢58歳)の解析を終了した。84名のうち、MRI検査にてかくれ脳梗塞と診断された対象者は49名と非常に高い割合を示した。かくれ脳梗塞の数およびその存在と年齢や体格、生活習慣などの因子および口腔の衛生状態との関係を多変量解析にて評価した。その結果、かくれ脳梗塞の数とは、年齢、高血圧および糖尿病が関係を有した。これは従来報告されているかくれ脳梗塞のメカニズムの観点から妥当なものと思われた。一方で、歯の喪失や歯槽骨吸収などの口腔の衛生状態は有意な関係を有しなかった。従来は梗塞性心臓血管病変は口腔の衛生指標と関連を有すると報告されてきたが、今回の結果は従来の結果とは異なる初めての知見であった。これは、臨床的脳梗塞とかくれ脳梗塞の発症メカニズムの違いに大きく寄与しているものと思われた。今回の結果は、平成22年3月に米国のSan Diegoにて開催された国際歯科研究学会(IADR)にて報告を行った。ただし84名という例数の場合、統計学的パワーが足りないという観点も考慮しないといけない。最終年度は、当初計画していた120名まで被験者数を増やして再解析を行う。この際には、口腔の衛生指標として、根尖病巣の有無や智歯周囲炎の存在もパラメータに加え、最終的な評価を行う予定としている。
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Research Products
(5 results)