2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592409
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田中 享 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (90179771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 考績 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (90222885)
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Keywords | 白金ナノコロイド / 4-META-MMA/TBBレジン / Super-Bond / 微小引張り接着試験 / カニクイザル |
Research Abstract |
白金ナノコロイド(アプト社製)の原液(CPN)、CPNの10%溶液(10%CPN)を4-META-MMA/TBBレジン(Super-BondC&B、Sun Medical社製)の象牙質処理剤として使用した場合の接着力の耐久性についてカニクイザルの歯を用いて検討した。ケタラール筋注による全身麻酔下および2%キシロカイン浸潤麻酔下にてカニクイザルの歯の歯頚部頬側面に象牙質窩洞形成を形成し、窩洞の処理は以下の1.~3.の3通りとした。1. Super-BondC&B附属のGreen Conditionerを5秒塗布、5秒水洗、乾燥(Control群)、2. GreenConditionerの後にCPN30秒塗布、20秒水洗、乾燥(CPN群)3. Green Conditionerの後に10%CPN30秒塗布、20秒水洗、乾燥(10%CPN群)。各々の条件で窩洞を処理し、Super-BondC&B(ティースカラー)を充填した。充填処置は顎骨からの歯の取り出しの時期から逆算し、取り出し4週前に12歯、7日前に11歯、1日前に9歯に対して実施した。これにより実験期間は1日、7日、4週となる。顎骨より取り出した歯から微小引張り接着試験のための試料を作製し、微小引張り試験機(AGS-EZ-TEST,島津製作所で接着強さの測定を行った。Control群、CPN群、10%CPN群ともに経時的に接着強さが減少する傾向があると思われるが有意差は認められなかった。また、3群の間の接着強さに関しても特徴的な違いは認められないと思われた。in vitroではある条件でのCPNの使用は接着強さを向上させたが、複雑な因子が絡むin vivoの試験では更なる検討が必要である。
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