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2009 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者の転倒予防に向けた歯科的アプローチ-歯および咬合の生涯維持の重要性-

Research Project

Project/Area Number 21592443
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

上野 俊明  Tokyo Medical and Dental University, 医歯学総合研究科, 准教授 (30292981)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 敏幸  東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教 (80360923)
Keywords転倒 / アンケート / 咬合 / 高齢者
Research Abstract

我が国の高齢者が日常生活で経験する事故原因として,昨今では高齢ドライバーによる交通事故がクローズアップされているが,転倒転落による事故も以前多い。そこで、本アンケート調査では,40歳以上の成人231名を対象として,現在の健康状態,歯および咬合状態,運動習慣,転倒事故の経験等について,最新の実態調査を行い,基礎データを収集した。結果、過去3年間の転倒履歴は、40~59歳では18.5%(81名中15名)、60~79歳では27.3%(121名中33名)、80~99歳では27.6%(29名中8名)であった。「自分の奥歯でしっかり噛める」、という質問に「はい」と回答した104名の内過去3年に転倒履歴のある人は25名(24.0%)、「いいえ」と回答した70名の内では21名(30.0%)であった(回答不明57名)。高齢者の転倒事故の多くは階段等でのつまずきや滑りなどに起因しているが,こうした外乱に対する防御反応,すなわちバランス能力が筋力とともに低下していることが大きな要因として挙げられる。また高齢者のバランス能力に影響を及ぼす要因に関する研究によれば,咬合を喪失した者の開眼片足立ち時間が有意に短縮しており,咬合の喪失がバランス能力の低下を引き起こしている可能性が示唆されており、また痴呆老人の転倒歴を調査した研究でも,天然歯または人工歯による咬合支持は姿勢反射の維持と転倒防止に重要な役割を果たしていることが報告されている。本アンケート調査においても、過去3年に転倒履歴のある人は、年齢別で分けると高齢者ほど、咬合支持について考えると臼歯部において咬合支持が安定している人より安定していない人の方が、多くなる傾向が認められた。今後さらに、人数を増やし調査する必要があると思われる。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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