2012 Fiscal Year Annual Research Report
機能性に優れたウレタン系軟性裏装材の開発と臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
21592462
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
門川 明彦 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00169533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蟹江 隆人 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70152791)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 軟性裏装材 / ウレタンオリゴマー / 機械的性質 |
Research Abstract |
機能的で耐久性に優れた軟性裏装材の開発を目的として,昨年度から継続して各種多官能性ウレタンアクリレートオリゴマーを主原料とする各種試作試料の歯科理工学的物性の評価を行った.軟性裏装材を口腔内で長期間使用可能とするには,裏装材とアクリル床間での接着耐久性が求められる.円盤状に光重合した裏装材試料をアクリルレジンで挟み,引張圧縮試験機を用い引張試験を行い両者間の接着強さを測定した.現在市販されている裏装材とアクリルレジン間の接着強さと近似した値を示す材料も幾つか見受けられ,新しいタイプの軟性裏装材として臨床応用できる可能性が示唆された. また市販のアクリル系軟性裏装材の中には表面滑沢化や耐久性向上の名目で表面処理材を塗布するタイプが幾つかある.具体的に各種表面処理材の有効性を検証するために表面処理材の応用が軟性裏装材の機械的性質に及ぼす影響を検討した.市販の各種軟性裏装材に表面処理材塗布後,引張圧縮試験機を用い引張試験を行い各裏装材の引張強さを測定した.表面処理材を応用しない場合と比較して,試料が破断するまでの伸びが低下する材料も幾つか見受けられたが,ほとんどの材料で引張強さは有意に向上した.この結果から試作ウレタン系軟性裏装材に関しても,表面処理材を適切に応用することによって軟性裏装材の耐久性向上に寄与することが示唆された.これらの研究成果は,第31回日本接着歯学会学術大会(日本歯科大学生命歯学部・東京)においてポスター発表を行った. これまでの基礎的な理工学的物性を評価する研究で軟性裏装材として有望な試作ウレタン系材料を幾つか選定できた.今後長期的な耐久性の評価等も行い,実際に総義歯装着患者から得られたアンケート結果等も考慮に入れ最終的に臨床応用可能な機能的に優れたウレタン系軟性裏装材料を開発したい.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)