2009 Fiscal Year Annual Research Report
女性慢性筋性顎関節症患者における中枢性筋収縮抑制不全と下行抑制系機能不全の検証
Project/Area Number |
21592468
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
和嶋 浩一 Keio University, 医学部, 講師 (70138105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村岡 渡 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (70317254)
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Keywords | 顎関節症 / 筋抑制不全 / 下行抑制系不全 / 冷温痛覚刺激の時間的加重 |
Research Abstract |
女性慢性筋性顎関節症患者に対し、下行抑制系機能不全の評価のため以下の予備研究を行い結果を得た。 1.セロトニン関連遺伝子多型の解析のため、プライマーを設定し、電気泳動法等の条件を決め、22年度から測定を行う。 2.痛覚過敏検査のため電気的痛覚域値測定と冷温刺激痛覚域値測定を行い、標準値を求めた。 電気的痛覚域値測定ではバラツキが大きいこと、冷刺激痛覚閾値も同様にバラツキが大きいこと、温熱刺激痛覚閾値は被験者間のバラツキがほとんどなく、また、三叉神経領域と三叉神経領域外である前腕でもほぼ一定の値を示し、今後の閾値検査および冷温痛覚刺激による時間的加重検査に適当であると判断された。 3.中枢性感作の評価として、冷温痛覚刺激による時間的加重検査を申請の機器を購入し検査手法を完成させた。熱刺激を2秒間隔で11回連続して加えた。2回目、6回目、11回目の疼痛感覚と刺激終了後の不快、残感覚についてVASにて測定を行った。予備研究として、頭頸部筋障害による緊張型頭痛患者と対照群の比較を行ったところ、緊張型頭痛患者群では三叉神経領域および前腕(三叉神経とは直接関連がない領域、三次ニューロンで関連)の温熱刺激痛の反応性が高いこと、また、10回の繰り返し刺激後の残感覚の持続時間が長いこと判った。さらに、三叉神経領域よりも前腕の部分での温熱刺激痛の反応性が高い傾向が認められた。
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Research Products
(1 results)