2012 Fiscal Year Annual Research Report
ガラス繊維強化型コンポジット(FRC)の開発と義歯応用への実用化に向けた検討
Project/Area Number |
21592485
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
高橋 裕 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (50154878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 博史 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (80162709)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | FRC / レジン床義歯 / 補強 |
Research Abstract |
本研究は、良好な操作性と十分な強度を有するガラス繊維強化型コンポジットレジン(FRC: fiber reinforced composites )を開発し、FRCを応用した義歯が十分な強度を有するような義歯内でのFRCの適正な配置を検討することを目的として実施された。 新規に開発したFRC補強材を、上顎レジン床総義歯に埋入し、埋入の位置が義歯の強度に及ぼす影響を検討した。上顎無歯顎模型に人工歯排列および歯肉形成を行って蝋義歯を作製後、加熱重合型義歯床用レジン重合過程における餅状期にFRC補強材を埋入し、重合を行った。完成した義歯は、25 mm のスチールボールで曲げ荷重を加え、破折時の荷重を評価した。埋入の位置は、前パラタル部、中パラタル部、前後パラタル部、人工歯リッジラップ部とし、補強材が無い上顎レジン床総義歯も検討した。また、比較として、従来の補強材すなわちメタル補強材を上顎レジン床総義歯に埋入したときの義歯の強度についても検討を行った。その結果、従来のメタル補強材は、前パラタル部あるいは前後パラタル部に埋入した場合に補強材無しの上顎レジン床総義歯より有意に補強効果が認められた。この両位置に有意差は認められなかった。これに対して、FRC補強材は全ての埋入位置で補強材無しの上顎レジン床総義歯より有意に補強効果が認められ、各位置間に有意差は認められなかった。 本研究の成果を専門雑誌に毎年投稿し、本年度は以下の論文が掲載された。 1 Fracture resistance of maxillary complete dentures subjected to long-term water immersion. Takahashi Y, Yoshida K, Shimizu H. Gerodontology. 2012 June;29(2): e1086-e1091
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)