2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592486
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
清水 博史 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (80162709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津江 文武 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (80454932)
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Keywords | 歯学 / 高分子材料 / 補綴装置 |
Research Abstract |
未重合のコンポジットレジンは、FRCや重合の完了したアクリリックレジンやコンポジットレジンと本来接着しない。そこで、FRCと高密度フィラー含有コンポジットレジンや、アクリリックレジンと高密度フィラー含有コンポジットレジンを接着させる研究を行った。本研究の結果、4-META/MMA-TBBレジンスラリーを一層介在させ、その後コンポジットレジンを重合すれば、異種の高分子材料同士でも実用的な接着強さを得ることが明らかになった。 平成23年度は、各種熱可塑性樹脂とアクリリックレジンの接着について検討した。対象はポリアミド系2種類、ポリエチレンテレフタレート共重合体およびポリカーボネイトとし、比較対照として加熱重合型床用レジンとの接着強さと比較した。各種熱可塑性樹脂を平らに研磨した面に対し種々の表面処理を施し、剪断接着強さを測定した。熱衝撃試験を負荷し、接着耐久性も検討した。その結果、ポリエチレンテレフタレート共重合体およびポリカーボネイトは特に処理を施さなくても良好な接着性と耐久性を示した。50μmのアルミナサンドブラスト後4-META/MMA-TBBレジンスラリーを介在させるとさらに接着性が向上した。これに対し、ポリアミド系熱可塑性樹脂の接着性は極端に低く、無処理ではほとんど接着しなかった。アルミナサンドブラスト後の4-META/MMA-TBBレジンスラリーは効果があったが、ポリエチレンテレフタレート共重合体およびポリカーボネイトに比べると、効果の程度は大変に低かった。
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