2009 Fiscal Year Annual Research Report
固定性インプラント上部構造の咬合に関する生体力学的検討
Project/Area Number |
21592490
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川田 哲男 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (80292225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 啓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30178644)
小川 徹 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50372321)
依田 信裕 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (20451601)
重光 竜二 東北大学, 病院, 医員 (00508921)
末永 華子 東北大学, 病院, 医員 (00508939)
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Keywords | インプラント / 三次元荷重 / 生体内測定 / 咬合 / 上部構造 |
Research Abstract |
インプラントの予知性同上の為には,インプラント体および上部構造に加わる荷里の制御が重要であり,固定性インプラント上部構造に与える咬合に関する指標を確立し,インプラント補綴治療における荷重制御に関する指針を構築するためのデータ取得を目的とし, 1)機能時にインプラントに加わる荷重の特性を調査する.この際、これまでに当研究室の佐々木らにより,同一センサを用いて測定された歯に加わる生体内三次元荷重データを,本研究で得られるデータとの比較検討コントロールとして利用する. 2)インプラント上部構造に与える咬合接触の点数・面積・位置、咬合接触圧,咬頭傾斜角,咬合様式等を変化させた際のインプラントに加わる荷重を測定,解析し,これら咬合因子がインプラントに加わる荷重に及ぼす影響に関して解明する.さらに咀嚼筋走行方向,顎顔面形態等の生体力学的な因子が荷重に与える影響に関しても同様に検討する. 今年度は,左下5部にインプラントが1本埋入されている被験者に三次元荷重測定装置を生体内応用し,上部構造に側方ガイドを付与した場合(Lat+)と付与しない場合(Lat-)において,随意的最大咬みしめ(MVC),ワックス片咬みしめ(WAX),グラインディング(GR)時の荷重測定・分析を行い,MVC,WAXにおいて,インプラントに加わる荷重量は2群間で有意差は認められないこと.荷重の側方成分の大きさはGRの場合,Lat-と比較してLat+で有意に大きくなること.インプラントに加わる荷重方向の変化量(角度)を荷重量最大値の10%時から100%時の範囲において比較すると,GRの場合,左右(頬舌)方向の変化量がLat-と比較してLat+で有意に大きくなることを明らかにした.
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