2010 Fiscal Year Annual Research Report
歯牙形態保持因子の解明および発現の解析と再生歯牙への応用
Project/Area Number |
21592491
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
藤原 久子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (80396746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30344451)
飯野 光喜 山形大学, 医学部附属病院, 教授 (50212717)
近津 大地 東京医科大学, 医学部附属病院, 教授 (30343122)
藤原 夕子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50466744)
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Keywords | 再生医療 / ノックアウトマウス / ポリADP-リボース合成酵素 / 象牙芽細胞 / 歯髄 |
Research Abstract |
これまでの解析から、Poly(ADP-ribose)polymerase-1(Parp-1)遺伝子ノックアウトマウスでは、老化に伴い髄腔内の歯牙異常を認めることが明らかとなった。2009年度は、老化したParp-1^<-/->マウスに認められた歯牙形態異常や形成不全について三次元的な構造変化の解析を行い、Parp-1の欠損と老化の2つの因子が歯牙内部の形態保持能力の破綻に関与することが示唆された。このメカニズムを細胞レベルで解析するために、2010年度はmesenchymal stem cell(MSC)の増殖とodontoblastへの分化誘導を試みた。 まずC57BL/6マウス・6週令・オスの大腿骨から骨髄を採取した。6-well dish上で20%FBS添加α-MEM培養液で培養し、順次3~5倍になるように継代を行った。Parp-1^<-/->マウスにおいても、同じC58BL/6系統で同様に行った。しかしParp-1^<-/->MSCでは、P4以降の継代で細胞増殖しないことから、Parp-1^<-/->MSCは何らかの理由で増殖能が乏しいと判断、wild typeのMSCに、Parp-1阻害剤のPJ34(Carbiochem、メルク社)を3μM添加した培養液を用いた。その結果、wild typeと同程度の細胞増殖が認められた。P3のMSCをSatomuraらの方法を用いてodontoblastへの分化誘導を行った(未発表のため培養液の内容は非公開とする)。細胞は7日毎に回収し通法どおりにRNAを精製した。また、MSCはP4, P5,・・・, P10の継代それぞれでodontoblastへ分化誘導を行い、同様に7日ごとに細胞を回収しRNAを精製した。今後は各ポイントでの分化マーカーの発現レベルを調べ、比較検討を行う予定である。
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Research Products
(5 results)