2011 Fiscal Year Annual Research Report
歯牙形態保持因子の解明および発現の解析と再生歯牙への応用
Project/Area Number |
21592491
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
藤原 久子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (80396746)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30344451)
飯野 光喜 山形大学, 医学部附属病院, 教授 (50212717)
近津 大地 東京医科大学, 医学部附属病院, 教授 (30343122)
藤原 夕子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50466744)
|
Keywords | 再生医療 / ノックアウトマウス / ポリADP-リボシル化 / 象牙芽細胞 / 歯髄 |
Research Abstract |
C57BL/6マウス・6週令・オスの大腿骨から採取した骨髄由来のMSCを用いて、odontoblastへの分化誘導を試みていた。Parp-1^<-/->MSCでは細胞の増殖能が著しく低下していたことから、Parp-1阻害剤のPJ34を添加した培地を用いた。MSCをP3,P4,P5・・・・と継代して分化誘導を行ったところ、P15まで継代を行うと、Parp-1阻害剤添加培地で誘導した方の骨化が起こらないことが分かった。Von Kossa染色にて確認を行った。 次に、分化マーカーの発現を調べた。cDNAの発現の有無においては、Parp-1阻害剤添加培地で誘導を行った方が、DSPPは遅れて発現することが分かった。更に、リアルタイムPCRの結果でも、発現量が減少していることが分かり、Parp-1がMSCの分化に関与していることが示唆された。 一方、Parp-1^<-/->マウスの歯牙に認められた形態異常の解析においては、HE染色に続いて抗Parp-1抗体で染色を行った。その結果、Parp-1^<-/->マウスでは発現が認められなかったが、wild-typeのマウスでは、歯牙の形態異常近辺にParp-1の集積が認められた。DSPPとBMPの免疫染色を行い、それぞれParp-1との重ね合わせを行ったところ、両者に有意な相関性は認められなかった。しかし、Parp-1^<-/->マウスでは、形態異常が強く認められている事、wild-typeにおいても認められる軽度の形態異常の周囲にParp-1の集積が認められることから、Parp-1の発現が上昇することによって、形態異常の進行が抑制されている可能性が示唆された。
|
Research Products
(4 results)