2010 Fiscal Year Annual Research Report
骨梁細線化モデルを用いたインプラント周囲骨における波の伝播に関する研究
Project/Area Number |
21592494
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
若林 一道 大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任講師(常勤) (50432547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 隆志 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (20198211)
中野 環 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (40379079)
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Keywords | インプラント / 骨吸収 / 骨梁 / 3次元モデル |
Research Abstract |
機能時に加わる咬合力はインプラント頸部周囲骨に応力の集中を引き起こし、その結果として周囲骨レベルが低下するものという考えがある。しかしながら、通常上下の歯牙は主に咀嚼時に接触されるため、持続的に荷重が負荷されているとは限らない。また、多くの研究では皮質骨および海綿骨の弾性係数はことなるが一様の物質としてみなされており、骨梁構造を考慮した研究は認められない。 そこで、我々はインプラントの応力解析に骨梁モデルを用い、さらに波の伝播シミュレーションモデルを用いることで、咀嚼時の衝撃により負荷がどのように伝播されるかについて注目し、今回は骨梁構造を有する3次元モデルの構築を行った。 方法として、牛の基幹骨を1cm^3の立方体に整形したのち、X線3D-CT(SMX-100CT-SV3,島津製作所)にて0.033mmの解像度にて撮影した。そして三次元ボリュームレンダリングソフトウェア(VGスタジオMAX2.0, Volume Graphics)を用いvolume rendering法により三次元画像の再構築を行った。 その結果、皮質骨および海綿骨の骨梁構造を明瞭に抽出し、骨の内部構造を三次元的に捉えることができた。本研究により、インプラント周囲における刺激の伝播シミュレーションを行うための骨梁構造を有する3次元モデルを作成することができた。
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Research Products
(3 results)