2011 Fiscal Year Annual Research Report
顎骨再生に向けたPTHとCOXー2の骨形成相互の解明
Project/Area Number |
21592513
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 教授 (30343122)
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Keywords | PTH / COX-2 |
Research Abstract |
これまで我々は、MC3T3-E1細胞およびMC-4細胞、マウス骨芽細胞および骨髄間葉系細胞を用いたin vitroの系でPTH刺激によりcalcium-calcineurin-NFAT signaling pathwayを介してCOX-2が誘導発現されることを示してきた。また、研究代表者は以前、MC3T3-El細胞、マウス骨芽細胞および骨髄間葉系細胞において、BMP-2刺激によりNFAT signaling pathwayを介してCOX-2が誘導発現されることを示しており(J Bone Miner Res, 2002、Asian J Oral Maxillofac Surg,2006)、今回はCOX-2ノックアウトマウスまたは野生型マウス由来の骨髄間葉系細胞にPTHを作用させて形成した新生骨をヌードマウスの顎骨骨欠損部に移植し、移植した骨組織を評価する研究を行った。結果であるが、PTHを作用させた細胞集団をヌードマウスの顎骨欠損部への埋入を行ったが、新生骨を得ることができなかった。その原因としては口腔内への移植手術での感染がコントロールできなかったこと、また新生骨に繋がる十分な骨芽細胞への分化が得られなかったことが考えられた。本研究では、in vitroの系でPTH-COX-2シグナリングの関与は認めることができたが、in vivoの実験系がうまくいかなかったことから、今後の課題としてin vivoの実験計画を再検討している。
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Research Products
(4 results)