2010 Fiscal Year Annual Research Report
405nm半導体レーザーを用いた低侵襲的診断・治療法の口腔外科領域への導入
Project/Area Number |
21592516
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
宮崎 英隆 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70420271)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 克哉 東北大学, 情報科学研究科, 助教 (40344709)
|
Keywords | 405nm / レーザー / 口腔 / 血管病変 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、我々は波長405nm半導体レーザーの臨床応用を目標として、軟組織に応用した際のレーザーのエネルギーと組織の反応との関係を中心に、基礎的データの収集を行った。レーザーのエネルギーが生体に与える影響を生化学的に解析するために、培養細胞に様々な条件で照射を行い、現在もなおその影響を解析中である。 その一方で臨床の現場における口腔領域の血管病変の治療に際して、より生体に安全で効果的なレーザーの使用法を模索してきた。まず、以前に体積の大きな口腔領域の血管病変の治療法の一つとしてレーザーを用いた組織内照射法を導入し報告したが、この方法では病変内にファイバーを導入し内部よりレーザー照射を行うため深部病変まで効果的に治療することができる。しかし、盲目下の手術になりやすいため、常に周囲健常組織まで破壊するリスクをともなうものであった。そこで超音波をガイド下に組織内照射法を行う方法を導入した。これによってより手術の安全性と治療効果を高めることができるようになった。また通常の外照射法を行う場合も従来の連続波による照射はやめ、シングルのパルス照射を斑点状に行う照射法を導入し、これによって治療効果を損なうことなく、より低侵襲な治療が可能となった。これらの成果の一部を、第22回日本レーザー歯学会総会・学術大会、第1209回千葉医学会第31回歯科口腔外科例会、群馬県歯科医学会総会・学術大会で学会発表し、また日本レーザー歯学会雑誌に報告し、掲載された。
|