Research Abstract |
今年度は,白色家兎頭頂骨骨形成モデルを用いた骨形成について検討した. 白色家兎を静脈麻酔後,頭頂骨を明示,頭頂骨に深さ約1mmのタップおよびラウンドホールを形成,特別注文した直径6mm,高さ6mmのチタン製円柱リングをタップに合わせてねじ込み固定,円柱内部にBMP+担体(scaffold)を移植.特別注文した同じ直径の円形チタン板で緊密に蓋をして,8週後に屠殺,組織形態学的に検討した.リコンビナントミニコラーゲン蛋白は凍結乾燥処理後に加熱処理,架橋処理を行い,綿状のscaffoldを作製.コントロールとして他のscaffold+BMP-2,綿状のscaffoldのみ,他のscaffoldのみの移植とした.他のscaffoldは,β-TCP(Osferion;オリンパステルモバイオマテリアル社製),合成ポリペプチド(PuraMatrix;3Dマトリックス社製),アテロコラーゲン製剤(テルプラグ;オリンパステルモバイオマテリアル社製)とした.各移植群は, (1)BMP-2(PROSPEC社製) 100ng+綿状scaffold, (2)BMP-21μg+綿状scaffold, (3)BMP-2 100ng+β-TCP(Osferion;オリンパステルモバイオマテリアル社製), (4)BMP-2 1μg+β-TCP, (5)BMP-2 100ng+合成ポリペプチド(PuraMatrix;3Dマトリックス社製), (6)BMP-2 1μg+合成ポリペプチド, (7)BMP-2 100ng+アテロコラーゲン製剤(テルプラグ;オリンパステルモバイオマテリアル社製), (8)BMP-2 1μg+アテロコラーゲン製剤, (9)綿状scaffoldのみ, (10)β-TCPのみ, (11)合成ポリペプチドのみ, (12)アテロコラーゲン製剤のみ 結果:頭頂骨における骨再生において,リコンビナントミニコラーゲンはβ-TCP(Osferion;オリンパステルモバイオマテリアル社製),合成ポリペプチド(PuraMatrix;3Dマトリックス社製),アテロコラーゲン製剤(テルプラグ;オリンパステルモバイオマテリアル社製)と同等の骨再生であり,有意な差を認めなかった.
|