2011 Fiscal Year Annual Research Report
再集合培養系を用いたアフリカツメガエル未分化細胞からの歯牙及び顎顔面領域の誘導
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21592527
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
福井 康人 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90363085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 哲治 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00169153)
虎谷 茂昭 広島大学, 病院, 講師 (90172220)
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Keywords | アニマルキャップ / 歯牙誘導 / 顎骨誘導 |
Research Abstract |
雌雄アフリカツメガエルに性腺刺激ホルモンを注射し、人工授精させ、受精卵を得る。実体顕微鏡下、アニマルキャップを切り出し、再集合培養を行った。培養の条件は、我々(Myoishi, et al.Int J Dev Biol.2004 Dec;48(10):1105-12)が確立した、アクチビンA 25ng/mlで1時間処理した処理群とアクチビンA未処理群の比率を1:5という条件で行い、再集合体の培養は、我々が長期培養用に開発したRDX培地を用いて30日間および45日間培養を行った。培養期間終了後、固定、切片作成後、再集合体内に口腔領域に相当する器官が形成されたか否かを検討したところ、再集合体内にアルシアンブルー・PAS染色陽性の軟骨組織の形成を認めた。アフリカツメガエル幼生では、軟骨組織は頭部にのみ存在しているため、今回再集合体で形成された軟骨組織は、頭部領域の軟骨組織であることが推測された。また歯牙特有タンパクとして広く知られているアメロジェニンに対する抗体を用いて免疫染色を行ったが、アメロジェニンの発現を確認することが出来なかった。そこで、再集合体をアフリカツメガエルの幼生(St23)への移植実験を行った。再集合体を幼生の腹部に移植し、飼育、母体の成長に伴い、再集合体も肥大を認めた。飼育後50日で変態完了したため、固定後脱灰標本を作成したところ、移植部にはPAS染色で赤紫色に染まる、骨組織および軟骨組織に摂取瑠、歯胚様構造を認めた。さらに再集合体をstage23のアフリカツメガエル幼生の下顎部位を除去したアフリカツメガエル幼生移植し、捕食等の生理的機能を有するか否かの検討を行ったところ、再集合体は幼生の下顎部位に対して大きすぎ、正常に機能しないため、成長することができなかった。そのため、再集合体に用いるアニマルキャップの細胞を通常の半量にて再集合体を作成(処理群と未処理群の比率は同じ)し、器官形成を確認したが、目的とするアルシアンブルー陽性の軟骨組織を得ることができなかった。
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Research Products
(2 results)