2010 Fiscal Year Annual Research Report
新しいシェーグレン症候群モデルマウスにおける唾液腺再生と唾液分泌能の再獲得
Project/Area Number |
21592530
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大山 順子 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (70294957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 潤 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (60271441)
中村 誠司 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (60189040)
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Keywords | シェーグレン症候群 / 唾液腺再生 |
Research Abstract |
本研究ではシェーグレン症候群(SS)モデルマウスを用いて唾液腺の再生を試み、口腔乾燥症の治療法を確立することを目的としている。 SLE自然発症マウスNZM2328にマウスサイトメガロウイルスを感染させ、SSにきわめて類似した唾液腺炎を発症させ、このマウスに多分化能を持つ組織幹細胞であるside population cells(SP細胞)を移入して唾液腺の機能の再生を獲得することを目標にしている。 種々の臓器におけるSP細胞は組織幹細胞として細胞移入によって臓器の機能回復などに寄与することが報告されているが、唾液腺においては移入したSP細胞が唾液腺内で幹細胞として器官形成をせずに散在したままであるという報告も出てきた。そのため、以前同研究室で行った胎仔マウス顎下腺細胞から得た単一化細胞を培養して行った組織再構成の方法を用いてSP細胞の培養を行う予備実験を行っている。単一化細胞を安定させるマトリックスや増殖因子の条件を設定して細胞集合塊の器官培養の可否を再検討し、ヒト口唇小唾液腺から得られたSP細胞中に発現していると報告のあった前立腺の前駆/幹細胞マーカーと考えられているPSCA (prostate stem cell antigen)などの発現の有無を解析している。SP細胞からの器官培養が確立できない場合は、まず胎仔マウス顎下腺細胞から器官培養した組織をSSモデルマウスに移入して唾液腺の再生が見られるか、または新生唾液腺組織をどのように破壊しようとする病態が出現するかを検討していく。
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