2009 Fiscal Year Annual Research Report
自己培養口腔粘膜上皮シートを用いた口腔顎顔面の再建
Project/Area Number |
21592538
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
深田 健治 Tokyo Women's Medical University, 医学部, 講師 (70266815)
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Keywords | 口腔粘膜上皮シート / 顎骨再建 / 温度応答性培養皿 / 細胞シート工学 / 口腔前庭拡張術 |
Research Abstract |
1.イヌ口腔粘膜採取および口腔粘膜上皮細胞のシート培養 イヌ(ビーグル犬)に対し、全身麻酔下にて頬粘膜より口腔粘膜採取を行い、細胞数をカウントし、4×10^4cells/cm^2の初期播種密度にて、温度応答性カルチャーインサートに播種し約2週間の培養を行った。 2.イヌ口腔前庭狭窄モデルの作成 全身麻酔下に、局所麻酔後、下顎前歯(6歯)の抜歯を行う。次に、約20mm×10mmの口腔前庭粘膜(付着歯肉および口唇粘膜)を切除しモデルを作成した。 3.イヌ口腔前庭狭窄モデルへの口腔粘膜上皮細胞シート移植 口腔前庭拡張術を行った創面に培養口腔粘膜上皮シートを移植する。対照群と比較した。4犬口腔前庭拡張術を行った創面に人工真皮を5-0ナイロンにて縫合し、対象群として用いる。 5.術後の評価 トレパンを用いて、術後4日、1週、2週、4週、7週とパンチbiopsyを行い対照群と比較検討した。現在、ヘマトキシリン・エオジン染色、アザン染色を行い組織学に観察した。またパンサイトケラチン、p63,type IV collagen,ビメンチン、CK14,CK15,CK19,ラミニンなどの免疫染色を行い、細胞シートによる治癒のメカニズムを検討ししている。培養口腔粘膜上皮シートを移植した群の方が、対照群と比較し治癒の促進が見られた。今後も実験結果について、数量を増やし検討考察していく
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