2009 Fiscal Year Annual Research Report
人工口蓋床による口唇口蓋裂術前治療効果の定量的評価
Project/Area Number |
21592545
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
南 克浩 Aichi Gakuin University, 歯学部, 講師 (70346162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 利夫 愛知学院大学, 歯学部, 客員教授 (10116048)
井村 英人 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤助教 (10513187)
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Keywords | 口唇口蓋裂 / 口唇裂形成術 / 術前顎矯正 / 外鼻矯正 / 評価 |
Research Abstract |
口唇口蓋裂患者の治療においては、機能的な改善はもちろんであるが審美的な回復の要求も強い。最近は変形した外鼻形態に対する変形に対して手術による改善だけでなく、受診後早期から外鼻形態を矯正する試みがなされている。そのアプローチの一つとしてホッツ型人工口蓋床に外鼻形態矯正装置(以下nasal stent)を付与した方法を採用し良好な結果が得られている。しかし一方で術前顎矯正の効果に関してrandomized trialを行った結果、発育状態、術後の顔貌や上顎の形態、母親の満足度においても有意な差は見られないという報告もあり、術前顎矯正の治療効果を客観的に判定することが必要と考えられる。これまでの治療効果の判定は、初診時および口唇裂形成術直前に撮影した顔面写真を口腔外科専門医が主観的に判断していたが、治療効果は定量的に評価するための研究である。本年度は計測システムの核となるレンジファインダー(非接触型3次元座標計測装置)をもちいた顔面計測方法の確立を試みた。レンジファインダー装置に関してはVIVID700を研究協力者の了承を得て当施設に移管した。同装置を運用するコントロールプログラムを作動させるため、パーソナルコンピュータを購入しポリゴンエディティングツールの更新を行った。さらにレンジファインダーで得られたデータをもとに治療前後の形状の解析を行うためのソフトウェアとして3D-Rugle(メディックエンジニアリング)を導入した。これらの環境をもとに形状を分析するためのlandmarkを設定し、自動抽出を確立するための定義づけとアルゴリズムの作成を行った。
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Research Products
(1 results)