2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592551
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
鵜澤 成一 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 講師 (30345285)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水島 洋 東京医科歯科大学, 情報処理センター, 特任准教授 (50219630)
大山 巌雄 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (30451975)
柚木 泰広 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (50451977)
|
Keywords | 染色体 / 口腔 / 扁平上皮癌 / ゲノム / 不安定性 / 悪性腫瘍 / レーザーマイクロダイセクション / FISH |
Research Abstract |
(1)同一口腔癌検体内の遺伝性多様性の解析に適した検体採取法を確立し、同方法を用いて口腔扁平上皮癌一次症例から20検体を採取した。 (2)そのうち10検体よりサンプル分類用パイロットプレパラートを作製し、病理組織学的評価を行い、これをもとに、レーザーマイクロダイセクションにより、各検体の癌部、上皮異型性部、および正常粘膜部からサンプルを採取し、DNA,RNAを抽出した。 (3)DNAサンプルのコピー数の変化解析には、Affymetrix GeneChip Human Mapping 500K Arrey setを用いて解析行い、癌において数的異常の頻度の高い染色体を6種類選択し、FISHにてさらに多検体を対象に解析を進め、第7、9、11番の3種類の染色体が、染色体不安定性(CIN)の評価に適していることをみいだした。さらに、この3種類の染色体セントロメアをプローブとしてFISHを行い、CINを評価する方法を開発し、CINの程度が、口腔癌の再発・予後と関連していることをみいだし、論文として投稿した。 (4)RNAサンプルを利用した発現解析には、オペロンバイオテクノロジー社のHuman Genome oligo set Ver.3.0を搭載したFilgen Array Human 35Kを用いて解析を行い、上皮異型性を癌に近いタイプと正常粘膜に近いタイプの2種類に分類しえる遺伝子群を17種類同定した。さらに、これらの遺伝子の発現をリアルタイムPCRにて確認し、癌化にともない発現が上昇する2種類の遺伝子と、低下する1種類の遺伝子に着目し、免疫染色や細胞株を用いた機能解析を行う予定である。
|
Research Products
(4 results)