2012 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌における dynamic CE―MRI を用いたリンパ節転移の潜在性の評価
Project/Area Number |
21592572
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
此内 浩信 岡山大学, 大学病院, 講師 (20294423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅海 淳一 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60184131)
柳 文修 岡山大学, 大学病院, 講師 (50284071)
久富 美紀 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60314704)
松崎 秀信 岡山大学, 大学病院, 助教 (70325124)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 口腔癌 / リンパ節転移 / リンパ管 / dynamic CE―MRI / MRI / 免疫染色 |
Research Abstract |
本研究は、dynamic CE-MRIを用いて、口腔癌の転移の潜在性を評価できるかを調査することを目的としている。本年度は研究初期に決定したdynamic CE-MRIプロトコールを用いて、小唾液腺腫瘍(32症例)と軟口蓋部腫瘍(26症例)を調査し、造影剤の取り込み値が良性悪性腫瘍の鑑別に有用であることを示し、学術雑誌「Eur J Radiol. 」に2論文報告した。さらに、節外性非ホジキンリンパ腫(13症例)についても調査し、造影剤の取り込み値と排出率が節性ホジキンリンパ腫との鑑別に有用であることは示し、学術雑誌「Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol. 」に報告した。口腔扁平上皮癌(28症例)においては原発巣の手術材料で免疫組織学的に腫瘍内血管(CD34)とリンパ管(CD31)を染色しその数を比較したところ正の相関が認められた。データの解析には本科研費で購入した画像解析・測定ソフト「Win ROOF」を用いた。また、dynamic CE-MRIの造影剤の最大取り込み率と取り込み値が共に腫瘍内血管数と正の相関を示したが、dynamic CE-MRIと腫瘍内リンパ管の間には相関が認められず、転移リンパ節の有無との間にも相関が認められなかった。過去の文献では腫瘍内リンパ管とリンパ節転移に正の相関があるとの報告もあるため、現在、リンパ管の他の抗体や腫瘍内における腫瘍内血管と腫瘍内リンパ管の面積比による解析を勧めている。この結果も含めたこれらの内容をまとめて,学術雑誌に報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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