2009 Fiscal Year Annual Research Report
顎変形症治療による情動コミュニケーション障害の改善に関する研究
Project/Area Number |
21592574
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西山 明慶 Okayama University, 大学病院, 講師 (50189320)
|
Keywords | 顎変形症 / 情動 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究サンプル取得開始に当たり 1. 本研究に関して倫理委員会にて承認を受けた。 2. 顔貌写真撮影における最適条件を確認した。 I. 顔貌サンプルの採取 (1) 変形症(術前)群と健常群,顔貌サンプルの採取. 1. 手術前の顎変形症患者,および健常者より,無表情,および7つの主要感情カテゴリー(1. 退屈,2. 嬉しさ,3. 驚き,4. 恐れ,5. 怒り,6. 嫌悪,7. 悲しみ)に関して感情の表出の顔貌を正貌,側貌,斜位の3方向からデジタルカメラにて同時撮影し同一表情の3方向の顔貌写真データを採取した (2) 術後6ヶ月を経過した患者から術後の顔貌写真データを同様の条件で取得したがサンプル数が不十分なため22年度に引き続きデータを採取する事とした II. 顎変形症による表情変化の検討 (1) 二次元心理空間へのマッピングによる表情の位置づけ. 1. 得られた顔貌写真のうち正貌写真を用いRussell & Bullockらの方法に基づき快-不快,覚醒度の評定による二次元心理空間にマッピングをおこなった. 2. 健常群と顎変形症各群の表情の位置づけに関して一致不一致の検証.各群間でやや異なる傾向は見られたが有意差はなく、引き続きサンプルの追加が必要と思われる。 (2) 表情要素に関与する形態変化に関する検討. 1. 正面顔貌上に基準点を定義し,健常群と顎変形症群の表情変化との関連性を検討した. III. 側貌および斜位顔貌における表情識別に関する検討 (1) I.-(1)で得た,側貌,および斜位顔貌写真を正貌写真におけるII.-(1)と同様に二次元にマッピングが可能か否か検討を行ったが確定的な結果が得られなかったため、22年度に引き続きサンプル数を増やし再検討を行う
|