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2011 Fiscal Year Annual Research Report

歯科治療によるストレス侵襲に対する精神鎮静法の心血管系保護作用

Research Project

Project/Area Number 21592576
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

江口 覚  徳島大学, 病院, 助教 (20263866)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大下 修造  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60144945)
Keywords精神鎮静法 / イオンチャネル
Research Abstract

本研究の目的は、歯科治療時の心血管系ストレスに対するATP感受性Kチャネル(KATPチャネル)の影響およびチャネルに対する静脈麻酔薬の作用を明ちかにし、歯科治療時の心血管系ストレスに対する精神鎮静法に指針を与えることである。ストレス条件の動物モデルはラットを用いて慢性疼痛モデルを作成した。これはすでに手技の確立されている脊髄神経結紮損傷モデル(segmental spinal nerve ligation model、SNLモデル)を用いた。このSNLモデルは神経障害部位で,交感神経線維の分布の増加と疼痛への関与が報告されており交感神経依存性が高い。交感神経節の外科的切除による影響があり、後根神経節において、交感神経線維数と交感神経線維に囲まれた神経細胞体数の増加が顕著である。そのため慢性疼痛モデルのひとつであるこのSNLモデルを用いることは交感神経系が関与するストレス条件の動物モデルとして有用であると考えられる。ストレス条件ラットの心筋細胞を用いた測定は、摘出装置の不具合により当該期間内に十分な単離細胞を用いることができなかった。培養細胞を用いた測定では、膜電位変化は非常に微弱であり測定レベルに達しなかったが、測定条件の見直しを試みて測定を行い、静脈麻酔薬のミダゾラムでは、測定結果に有意な変化を認めるに至らなかった。蛍光膜電位測定法は、細胞膜イオンチャネルの透過性が減少し、細胞膜の脱分極に伴う蛍光強度の変化を測定する。しかしながら今回の測定では膜電位の制御が難しく有意な結果が得られなかった。こうした膜電位のコントロールに伴いfalse negative/positiveの割合が高くなる欠点も示唆されている。測定条件の決定およびストレス条件の細胞での、静脈麻酔薬の影響についてさらなる検討をしていきたい。

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Published: 2013-06-26  

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