2010 Fiscal Year Annual Research Report
スケルタルアンカレッジと固定式機能的矯正装置の併用が下顎骨の真の成長に及ぼす効果
Project/Area Number |
21592609
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
平良 幸治 朝日大学, 歯学部, 助教 (60535722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北井 則行 朝日大学, 歯学部, 教授 (20271025)
宮脇 正一 鹿児島大学, 大学院・歯学総合研究科, 教授 (80295807)
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Keywords | 機能的矯正装置 / 下顎骨 / スケレタルアンカレッジ |
Research Abstract |
ラットの下顎骨を前方誘導するためのジャンピングアプライアンスの製作およびラットの口腔内に装置(ジャンピングアプライアンス)を長期間安定させるための手技を確立した。ラットの下顎骨は生後6か月まで成長するため、下顎骨を前方誘導させる装置(ジャッピングアプライアンス)を使用し観察を行った。前回の研究は、レントゲン写真を用いて生後8週間で下顎骨が通常の成長より有意に成長した結果を示した。今回の研究は、生後6か月までレントゲン写真を用いて観察しようとしていたが、下顎骨の形態をより鮮明に観察できるmicro-CTに変え観察を行っている。それにより、画像をデジタル化することができ、computer-assisted image analyzing systemを用いて、下顎骨長および下顎枝高における下顎骨の形態を測ることができた。また、前回、使用していたレントゲン写真より計測誤差が少なくすることができる。 装置装着を行わないラットおよび装置装着を行うラットを装置装着直前、装着20週後まで、1週毎にはmicro-CT撮影を行った。下顎前歯を固定し、装置を装着したラットは他のコントロール群と比べ下顎骨の形態(下顎骨長および下顎枝高)は大きくなった。これらの結果から、下顎前歯を固定し、下顎骨を前方誘導させるジャッピングアプライアンスを生後6か月まで用いれば下顎骨の成長促進は真の成長促進である可能性が示唆される。現在、下顎骨の成長促進が一時的な成長加速か、真の成長促進であるのかを明らかにするためにラット数を増やしている段階に至っている。
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Research Products
(4 results)