2009 Fiscal Year Annual Research Report
低出力超音波パルスによる歯科矯正用チタンミニスクリューの骨内安定化効果について
Project/Area Number |
21592613
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
本吉 満 日本大学, 歯学部, 准教授 (40246913)
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Keywords | 低出力超音波パルス / ミニインプラント / 固定源 / インプラントアンカー / 新生骨 |
Research Abstract |
ソムノペンチルをラット腹腔内注射し、全身麻酔後、脛骨周囲に局所麻酔を施して脛骨表面を切開、骨膜を剥離し、左右の脛骨面に直径1.0mmの小窩を形成後、直径1.2mmのミニスクリューを手用ドライバーにて埋入した。埋入直後より1週間、毎日15分ずつ、3MHz・240mVの低出力超音波パルス(LIPUS)を、右側ミニスクリュー周囲に皮膚上より照射した。左側のミニスクリューにはLIPUSを照射せず、対照側とした。埋入より1週間経過後、両側ミニスクリューに矯正力を想定した牽引力を負荷した。新生骨の形成を確認するためにカルセインを投与した。実験開始4週間後にソムノペンチルの大量投与により屠殺し、浸漬固定後包埋、薄切、染色を行い、蛍光顕微鏡にてミニスクリュー周囲骨の状態とミニスクリューと骨の接合状態を組織学的に観察した。その結果、対照側に比べて、実験側の右側ミニスクリュー周囲に新生骨の顕著な形成が認められた。これを面積比で比較したところ、対照側の新生骨の割合が50.3%であったのに比べて、実験側では79.7%であり、明らかにLIPUSによる骨の新生が認められた。これと同時に動揺度による比較を行ったところ、対照側では平均17.9であったのに対し、実験側では平均11.1で明らかに実験側での動揺度が小さい傾向が認められ、LIPUSによる安定化効果を確認することができた。今後はさらに効果的な照射方法を調査して、統計処理を加えることによってLIPUSによるミニスクリューの安定化効果を検証していく予定である。
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