2010 Fiscal Year Annual Research Report
低出力超音波パルスによる歯科矯正用チタンミニスクリューの骨内安定化効果について
Project/Area Number |
21592613
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
本吉 満 日本大学, 歯学部, 准教授 (40246913)
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Keywords | 低出力超音波パルス / ミニインプラント / 固定源 / インプラントアンカー / 新生骨 |
Research Abstract |
本研究では、ミニスクリュー埋入部に低出力超音波パルス(LIPUS)を照射することでミニスクリュー周囲骨の緻密化が促進され、ミニスクリューの骨内安定性が向上するかどうかを検討した。まず、本年度の研究実施計画に従って予備実験を行い、LIPUSの適正な照射時間を検討したところ、1日15分が最適であることが動揺度試験および組織切片の電子顕微鏡像より得られた。この研究結果を基に、6週齢の雄性SDラット7匹の左右下肢脛骨の膝関節から10mm下方にミニスクリューを埋入し、ミニスクリューのヘッドを覆うように皮膚を縫合し、右足をLIPUS照射側として埋入より7日間、15分/日、ミニスクリュー埋入部に皮膚上からLIPUS(3MHz、240mw)を照射した。左足はcontrol側とした。埋入より14日後、全てのラットを屠殺し脛骨を切り出し、ミニスクリューの動揺度を計測した。また、通法に従い研磨標本を作製後、電子顕微鏡にて組織学的に骨とミニスクリューの接触率を観察した。その結果、動揺度については、LIPUS照射群がcontrol群に比べて有意に小さかった(LIPUS群=10.2±2.50、control群=16.0±2.48)。電子顕微鏡にて骨とミニスクリューの接触状態を観察したところ、UPUS照射群においてスクリュー表面への骨接触が良好である所見が得られた。よってLIPUS照射群では、ミニスクリュー周囲骨の緻密化が促進され、その接触率が増したために骨内安定性が増したと考えられる。今後は骨接触率を求めることにより、骨接触状態を客観的に評価する予定である。
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