2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本人歯周病患者を対象とした抗菌ペプチド遺伝子の多型解析と疾患感受性の検討
Project/Area Number |
21592626
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
稲垣 裕司 徳島大学, 病院, 助教 (50380019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 俊彦 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10127847)
板東 美香 徳島大学, 病院, 助教 (10510000)
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Keywords | 歯周病 / 抗菌ペプチド / 遺伝子多型 / カルプロテクチン / ディフェンシン / ラクトフェリン / SNPs / インベーダー法 |
Research Abstract |
《概要》 平成21年度に、カルプロテクチン、β-ディフェンシン、ラクトフェリンの3種類の抗菌ペプチドから、病態との関連性が高いと思われる7SNPsを対象遺伝子に選択した。そしてSNPを解析するための手段であるインベーダー法についてInvader Oligoやプローブなどの条件設定を行い、測定系を構築した。また被験者98名から末梢血を採取、血液からDNAを抽出した。当該年度(平成22年度)はその測定系に改良を加え(カルプロテクチンについてはPCR法をメインに構築した)、抽出DNAを用いてルーチン作業でSNPs解析を実施した。 《具体的内容》 (1)被験者98名の末梢血から抽出したDNAについて、構築した測定系を用いて各SNP(カルプロテクチン3SNPs、β-ディフェンシン3SNPsおよびラクトフェリン1SNPs)の解析を行った。現時点で、被験者の全ての解析データがそろった訳ではないが、ほぼSNPs解析は終了した。 (2)被験者の臨床データ(口腔内診査およびエックス線撮影から得られた情報)をデータベース化した。 (3)被験者の一部から歯肉溝滲出液を採取した(次年度抗菌ペプチドを定量予定)。 次年度は、被験者の歯肉溝滲出液中に発現している上記抗菌ペプチドを市販のELISAキットを用いて定量する。そして被験者のDNAから得たSNPs解析結果および臨床データ(歯周病の重篤度)と照合する。
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