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2011 Fiscal Year Annual Research Report

日本人歯周病患者を対象とした抗菌ペプチド遺伝子の多型解析と疾患感受性の検討

Research Project

Project/Area Number 21592626
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

稲垣 裕司  徳島大学, 病院, 助教 (50380019)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永田 俊彦  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10127847)
Keywords歯周病 / 抗菌ペプチド / 遺伝子多型 / カルプロテクチン / ラクトフェリン / ディフェンシン / SNPs / インベーダー法
Research Abstract

昨年度までに被験者(歯周病患者および健常者)103名の末梢血からDNAを抽出し、またカルプロテクチン3SNPs、β-ディフェンシン3SNPsおよびラクトフェリン1SNPの測定系(インベーダー法)を構築した。本研究の最終年度である平成23年度は構築した測定系を用いて上記7SNPsのついて解析を行った。そして被験者の臨床データ(口腔内診査およびエックス線撮影から得られた情報)と照合した。
その結果、[慢性歯周炎(重度)+(中等度)」VS「慢性歯周炎(軽度)」における、β-ディフェンシンSNPのrs1800972遺伝子多型について、rs1800972「C/C vs other」でOR(オッズ比)=3.692、95%信頼区間:1.114~13.114が得られた。これは「C/C保因者はC/C保因者以外に比べて歯周病が3.692倍重症化する」ことを意味する。また、rs1800972「C/G vs other」でOR=0.219、95%信頼区間:0.057~0.753が得られた。「C/G vs other」は「C/G vs (C/C+G/G)」であり、ヘテロ型はホモ型に比べて歯周病のリスクが0.219倍であることを意味する。しかしG/G保有者は1名であるのでヘテロ型とホモ型とを単純に比較することはできない。またヘテロ型と両ホモ型の比較で有意差が出る場合は生物学的な説明が難しい。一方、本年度は被験者の一部から歯肉溝滲出液を採取し、被験者の歯肉溝滲出液判と発現しているβ-ディフェンシンを市販のELISAキットを用いて定量した。その結果、rs1800972「C/C vs othe到で歯肉溝滲出液中のβ-ディフェンシン濃度に有意な差が得られた。
それ以外のカルプロテクチン3SNPs、β-ディフェンシン2SNPsおよびラクトフェリン1SNPsについては同じ解析手法で、「有意差あり」と出たものは無かった。
パラメーター解析(年齢、Bone Loss ; BL、BOP、PPD、CAL)では、有意差のある結果は得られなかった(rs1800972「C/C vs other」とBLとの解析でp=0.0816、「C/G vs other」とBLとの解析でp=0.0678であった)。
さらに、β-ディフェンシンのSNPs(rs11362、rs1800972、rs1799946)はハプロタイプを形成していたので、ハプロタイプでジェノタイプと同様の解析を行ったが、有意差のある結果は得られなかった。

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Published: 2013-06-26  

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