2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592643
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
八木 稔 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50157963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 汐子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00018756)
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Keywords | フッ化物洗口 / う蝕 / 予防 |
Research Abstract |
フッ化物応用によるう蝕予防効果について統計的に検証するために,計量的および時系列的な分析を行い研究成果のとりまとめを行った。う蝕減少が明瞭な近年,集団的なフッ化物洗口プログラムのう蝕予防の効果について,う蝕に関わるいくつかの条件を考慮して評価した。その成果を論文として出版することができたので,その内容について報告する。 【発表論文】八木 稔:小学校におけるフッ化物洗口プログラムの予防効果,日本歯科医療管理学会雑誌,第47巻第4号,263~270頁,2013年 う蝕減少期における集団的フッ化物洗口プログラムに対する学校歯科医の適切な見解を形成する一助として,近年のフッ化物洗口プログラムのう蝕予防の効果がどの程度であるか評価することを目的とした。解析対象は,2007-09年度の小学校単位のデータにおける小学校6年生のべ1,737組(児童数67,672人)であった。小学校における「歯科保健活動の状況」,「就学前フッ化物洗口実施率」,「歯科健診年度」,「全校児童数」を交絡因子として永久歯の平均う蝕経験歯数(平均DMF歯数)とフッ化物洗口プログラムとの関連を二変量および重回帰分析を用いて調べたところ,小学校6年生までの学校ベースのフッ化物洗口プログラムの実施状況と平均DMF歯数との間,とくに「ほとんど全く実施していなかった」群に対する「ほとんど実施していた」群との間には42.1%(Steel検定;Z=-11.01,P<0.0001)の差があった。また就学前のフッ化物洗口の実施率が高いほど減少する傾向にあった(Kruskal-Wallis検定;H=227.34,P<0.0001)。う蝕の減少時期であっても,フッ化物洗口プログラムによるう蝕抑制には有意な差がみられたため,現在でもフッ化物洗口プログラムの普及を促進することが必要であると考察した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)