2009 Fiscal Year Annual Research Report
障害者の生涯にわたる口腔のQOL向上を目的とした地域連携クリティカル・パス開発
Project/Area Number |
21592648
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
江草 正彦 Okayama University, 大学病院, 准教授 (90243485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
森 貴幸 岡山大学, 大学病院, 助教 (90274000)
小笠原 正 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (10167314)
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Keywords | 地域医療連携 / クリニカルパス / 実態調査 / 障害者歯科 / ネットワーク |
Research Abstract |
地域連携クリニカルパス作成のための実態調査をおこなった。 1. 「地域歯科医療機関と障害者歯科のかかわりに関するアンケート調査」を行った。結果は障害者歯科においてはより安全に的確な治療を行う上で専門の高次医療機関との連携と日々の予防管理を行う地域のかかりつけ歯科医のネットワーク作りは今後の大きな課題となった。そのためスムーズな連携には地域連携クリニカルパスの必要性が求められた。 2. 「岡仙県内の障害者における歯の保持状況および齲蝕の処置状況に関する横断調査」を行った。結果は欠損歯の割合は、全年齢層において、対象者の方が厚労省調査よりも多かった。齲蝕が重症化しやすい障害者において歯の喪失防止を図るためには、生活環境の変化に関わらず、安定して歯科受診できる体制作りが望まれた。 3. 「岡山大学病院 障害者歯科治療部門より地域歯科へ紹介した患者について」の調査を行った。 結果は障害をもつ患者の地域との連携した歯科治療には地域連携クリニカルパスによる情報の共有化が求められていると考えられた。 4. 「岡山大挙病院摂食・嚥下リハビリテーション部門を受診した小児患者について」の調査をおこなった。結果は紹介元は岡山大学医学部が過半数を占めていたが岡山市、県外や遠方からの受診も多く、今後地域連携クリニカルパスによる双方向の連携の充実が求められた。 以上の実態調査の結果をふまえて、ターゲットとする疾患および障害を選定し,それぞれの疾患・障害について予防,治療および機能回復の3部門について平成22年度には地域連携クリティカル・パスを作成し実行していく予定である。
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Research Products
(5 results)