2009 Fiscal Year Annual Research Report
口腔を用いたリラクセーションのストレス予防効果に関する研究
Project/Area Number |
21592649
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松本 厚枝 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (30397939)
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Keywords | ストレス / 唾液 / リラクセーション |
Research Abstract |
申請者は、「口腔リラクセーション法」を考案し、研究を行っており、口腔リラクセーションは、口腔内の唾液分泌を促進し、さらに全身の緊張も緩められ、心と身体がリラックスできる方法であると考えている。本研究では、メタボリックシンドロームを悪化させるといわれているストレスを、口腔リラクセーションにより、緩和できるのではないかと考え、心理的または、生理的な面からの成果を明らかにすることを目的として行っている。 本年度行った具体的な内容 1. 口腔リラクセーション時の唾液分泌量と唾液中のクロモグラニンAの測定 本学学生に調査内容を説明し、承諾の得られた者20名に対して、ストレス負荷時(暗算)と口腔リラクセーション時に唾液を採取し、唾液分泌量と、ストレス指標として、唾液中のクロモグラニンAの測定を行った。ストレスに対する口腔リラクセーションの効果を検討した結果、唾液量は口腔リラクセーションで増加し、ストレスで増加すると言われているクロモグラニンAは口腔リラクセーションで減少傾向を示した。 2. 口腔リラクセーション時の酸化ストレス度の測定 口腔リラクセーション前後の分泌唾液を用いて、フリーラジカル自動分析装置FRAS4(SEAC社(イタリア))により、酸化ストレス度(d-ROMs)と抗酸化力(BAP)の基礎的検討を行った結果、刺激時唾液と比較して舌のリラクセーションは、酸化ストレス度(d-ROMs)は低い傾向にあり、抗酸化力(BAP)は高い傾向であった。 今後、分析し検討していく予定である。
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