2010 Fiscal Year Annual Research Report
口腔を用いたリラクセーションのストレス予防効果に関する研究
Project/Area Number |
21592649
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松本 厚枝 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (30397939)
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Keywords | ストレス / 唾液 / リラクセーション |
Research Abstract |
申請者は、生体に生じるストレスを、口腔リラクセーションにより、緩和できるのではないかと考え「口腔リラクセーション法」を考案し研究を行っている。口腔リラクセーションは、口の周りおよび舌を筋弛緩法により緩和することで、心と身体がリラックスできる方法である。本研究では、口腔リラクセーションの心理的または、生理的な面からの成果を明らかにすることを目的として行っている。 1.口腔リラクセーション時の酸化ストレス度の測定 口腔リラクセーション前後の分泌唾液を用いて、フリーラジカル自動分析装置FRAS4(SEAC社(イタリア))により、酸化ストレス度(d-ROMs)と抗酸化力(BAP)の基礎的検討を行った結果、ワッテ方にて採取した唾液と比較して舌のリラクセーションは、酸化ストレス度(d-ROMs)は低い傾向にあったが有意差は認められなかった。一方、抗酸化力(BAP)は有意に高い結果であった。 また、口腔リラクセーションを毎日3回行い、2週間後に安静時唾液を採取し実験前と比較したが有意差は認められなかった。 2.口腔リラクセーション時の血管幅の測定 ストレスで収縮しリラックス状態で拡張するといわれている血管幅について、口腔リラクセーションを行うことで変化するかを検討するために、末梢血管モニタリング装置ASTRIM SU(シスメックス株式会社)を用いて、指先静脈血管の幅を測定している。安静時から口腔リラクセーションを行っている間の連続測定を行い、変化を検討している。今後被験者数を増やして検討を続けていく予定である。
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