2011 Fiscal Year Annual Research Report
口腔を用いたリラクセーションのストレス予防効果に関する研究
Project/Area Number |
21592649
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松本 厚枝 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (30397939)
|
Keywords | ストレス / 唾液 / リラクセーション / 抗酸化力 / 血管幅 / 酸化ストレス / 口腔保健 |
Research Abstract |
申請者は、「口腔リラクセーション法」を考案し、その効果について研究を行っている。 口腔リラクセーションは、口腔内の唾液分泌を促進し、さらに全身の緊張も緩められ、心と身体がリラックスできる方法であると考えている。本研究では、メタボリックシンドロームを悪化させるといわれているストレスを、口腔リラクセーションにより、緩和できるのではないかと考え、心理的または、生理的な面からの成果を明らかにすることを目的としている。 本年度行った具体的な内容 1、口腔リラクセーション時における中指末梢血管幅の測定 口腔リラクセーション時のリラックス状態を検証するために、末梢血管モニタリング装置ASTRIM SU(シスメックス株式会社)を用いて,非侵襲近赤外分光画像法による指静脈の可視化を行い,画像中の特定解析部分を決めて中指静脈血管幅を測定した。測定時間は安静時(座位にて静止状態)を80秒間連続測定(20秒間隔)し,続いて舌のリラクセーションを行った。この間の160秒間において連続測定(20秒間隔)を行い,変化を検討した。その結果、舌のリラクセーションを行うことで,中指静脈の血管幅は漸進的に拡張した。 2、口腔リラクセーション時の抗酸化力の測定 口腔リラクセーション前後の分泌唾液を用いて、フリーラジカル自動分析装置FRAS4(SEAC社(イタリア))により、酸化ストレス度(d-ROMs)と抗酸化力(BAP)の基礎的検討を行った結果、刺激時唾液と比較して舌のリラクセーションは、抗酸化力(BAP)は有意に上昇した。酸化ストレス度(d-ROMs)は変化が認められなかった。
|