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2009 Fiscal Year Annual Research Report

安静時唾液量の低下因子の解析と口腔乾燥症予備軍の悪化予防処置の開発について

Research Project

Project/Area Number 21592650
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

原 久美子  Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (30397955)

Keywords唾液腺マッサージ / 口腔乾燥症予備軍 / 安静時唾液量 / 口腔保健 / 口唇閉銷力
Research Abstract

適正な安静時唾液量の維持は,人々の口腔保健の維持向上およびQOLの向上には不可欠である。しかし,近年の調査から高齢者のみならず若年者においても口腔乾燥者がみられ,将来的に口腔乾燥症への移行が予測される。そこで,安静時唾液分泌に影響する図子を解明するとともに安静時唾液量を確保する方策を検討することは,健康な社会生活を送る上で重要である。
今年度は,女性若年者の安静時唾液量の目内変動および唾液組成としての,男性ホルモンおよび女性ホルモン(黄体ホルモン)とコルチゾールの関連について分析した。
1. 唾液分泌は,起床後から徐々に増加し始め,昼食前から夕食前までほぼ一定の分泌量を示し,夕食後から就寝前にかけて徐々に減少した。起床直後の安静時唾液量の少ない者も,多い者も同じ日内変動を示すが,少ない者は多い者に比較して常に安静時唾液量は少なかった。
2. 唾液蛋白組成も日内変動を示すものが認められた。60kDaと25kDaの蛋白質濃度は起床直後に高くその後減少するが,60kDa蛋白質は食後増加する。15kDaの蛋白質は起床直後に低く,その後増加した。
3. 唾液中コルチゾール,テストステロン,プロジェストロン濃度は起床直後に高く,その後低下した。
4. 起床直後の安静時唾液量は,唾液中テストステロンやコルチゾール濃度と逆相関を示した。
5. 口唇閉鎖力には、女性若年者間では大きな差が認められなかった。
6. 今回のアンケート結果では,食習慣や生活習慣のアンケート項目で安静時唾液量との相関を示すものは認められなかったので,さらにアンケート項目の検討が必要である。
以上の結果から,安静時唾液量や唾液蛋白質量の調節に性ホルモンやコーチゾールの関連が示唆されたがさらに安静時唾液量の調節に寄与する因子を来年度にさらに検索することが必要である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 唾液腺マッサージの唾液分泌亢進作用について2009

    • Author(s)
      原久美子・前原朝子・丸山たかね・岩佐佳子・杉田誠・廣野力・天野秀昭・柴芳樹
    • Organizer
      第54回日本唾液腺学会学術大会
    • Place of Presentation
      文京学院大学 本郷キャンパス
    • Year and Date
      2009-12-05

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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