2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592670
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
野村 義明 Tsurumi University, 歯学部, 准教授 (90350587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
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Keywords | 石灰化 / ナノ粒子 / 歯学 / 社会医学 |
Research Abstract |
本研究課題でははじめにCNPsを構成するタンパク質を萌芽研究「石灰化ナノ粒子による初期う蝕再石灰化の試み」で得られた複合体としてではなく各コンポーネントとして血清、牛乳から分離精製する。さらに分離精製されたタンパク質を質量分析により各コンポーネントを同定する。さらに同定された各コンポーネントとSermon sperm DNAを用いて人工的にCNPsを合成する。この時点で電子顕微鏡による観察によってCNPsの人工的合成に必須のコンポーネントを取捨選択し人工的にCPPs合成の系を確立する。このように合成された人工的CNPsを用いラットを用いた動物実験により投与方法、投与量の検討を行い人工的歯石形成の動物モデルを作成する。 昨年度までの本研究課題において,CNPsを構成するタンパク質がハイドロオキシアパタイトに強力に結合することを見いだした。また、これらのタンパク質がハイドロオキシアパタイトに結合している状態を電子顕微鏡による観察で確認することにも成功した。このCNPsの性質を利用してウシ血清からCNPsタンパク質の分離をハイドロオキシアパタイトカラムを利用して分離を行った。その結果、CNPsに対するモノクロナール抗体(8D10)に反応するタンパク質を種類検出することできた。現在、それぞれのタンパク質の単離を試みている。本年度は本研究課題においてこれらのタンパク質を単離し、さらに質量分析によって各タンパク質を同定することを目的とする。さらにこれら各々のタンパク質のDNA結合能をビアコアを用いて検討する予定である。
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Research Products
(2 results)