2009 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャル・キャピタルと口腔の健康要因に関する研究
Project/Area Number |
21592672
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
森田 一三 Aichi Gakuin University, 歯学部, 講師 (50301635)
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Keywords | 人間関係資本 / 社会環境要因 / 口腔の健康 |
Research Abstract |
ソーシャル・キャピタルと口腔の健康要因に関する研究では、総務省が発表した平成18年社会生活基本調査から、ソーシャル・キャピタルの指標として用いることの出来る、趣味・娯楽、スポーツ、ボランティア活動・社会参加活動、交際・付き合いの都道府県別行動者率、実施時間のデータを得た。また、1歳6か月児、3歳児のう蝕罹患状況について厚生労働省のデータより得て、5歳児、12歳児のう蝕罹患状況を文部科学省のデータより得て、これらの関連を分析した。その結果、趣味・娯楽、ボランティア活動・社会参加活動の参加率、平均参加時間が長い、活動が活発な県ではう蝕の罹患が低い傾向がみられた。このことは、成人における地域のソーシャル・キャピタルが子どもの口腔内の健康に関連していることを示しており、成人における社会の状況が子どもの口腔の健康状態を決める要因の1つとなることを示唆する結果となった。また、子どもの口腔の健康のために、地域のソーシャル・キャピタルが豊かになることの重要性を示唆している結果となった。インターネットを用いた調査用についてはサーバーを確保し、html、PHP、Java scriptなどのweb上での開発環境を整えた。近年、web上での使用言語がクライアント側での処理で行われていたperl言語から、サーバーサイドで処理されるPHP言語に移行していることからPHP言語を用いた調査環境構築が必要となっている。そこで、これらの言語の習得を行い、web調査をすすめつっある。また、これまでに行ってきた研究成果について、広く人々が応用可能とするための情報発信用のwebページの作成を行い、運用を開始した。
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