2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592674
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
矢野 理香 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 講師 (50250519)
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Keywords | 手浴 / 脳血管障害患者 / 看護技術 |
Research Abstract |
今年度は、先行研究で明らかにした「回復期にある脳血管障害患者における手浴のケアモデル」を回復期にある脳血管障害患者に適用し、その効果を明らかにし、手浴ケアモデルを開発すること、その効果発現に結びつく要因を分析し、適用期間、適用頻度を明らかにすることを目的として、下記IおよびIIについて研究活動を実施した。 I.先行研究で明らかにした「回復期にある脳血管障害患者における手浴のケアモデル」を回復期にある脳血管障害患者に適用し、その効果を明らかにする。 1施設の回復期リハビリテーション病棟に、入院した脳血管障害患者約52名を対象とし、実験群(手浴群)・対照群の2群に分け、ケアの介入効果を測定した。平成21年度からデータ収集を継続し、パス解析、形態素解析およびTFIDF分析などを行い、その効果の可視化を試みた。また、本研究結果より、手浴の効果をもたらす上で、最低限必要な介入回数・期間、実施方法の安全性について明らかにすることができた。来年度は、この結果をもとに、最終的な手浴ケアモデルを提示し、臨床の看護場面での普及を検討する予定である。 II:手浴ケアによる自律神経系への影響を明らかにし、リラックス効果を検討する。 健康な成人13名を対象として、実験群と対照群を設定し、自律神経系の影響について心拍変動解析を(基礎医学研究システム)用いて測定した結果と、気分についての質問紙調査結果、およびIの結果と先行研究を統合し、手浴の構成要素について再定義を試みた。
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