2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592683
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡田 忍 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (00334178)
|
Keywords | 口腔ケア / ゴマ油 / 口腔カンジダ症 / 口腔乾燥 |
Research Abstract |
平成22年度は、ゴマ油がCandida albicansの増殖に及ぼす作用、マウス口腔カンジダ症モデルを用いたゴマ油による口腔清拭の評価について基礎的な検討を追加する必要が生じたため、高齢者への介入研究を開始する前にこれらの追加実験を行なった。 局方ゴマ油であれば、医療機関での処方が可能であるため、前年度までは局方ゴマ油を用いて実験を行なっていたが、在宅での使用も考えて、食用ゴマ油がCandida albicansの増殖に及ぼす影響について振とう培養で検討したところ、行なったの検討では、在宅などでの応用を考えて使用するゴマ油のが局方ゴマ油でなければならないのか、食用のゴマ油では試用するゴマ油のタイプによる影響がないかについての実験を追加したところ、食用の焙煎ゴマが異なるため、メーカーよりセサミンを入手し、追加実験を予定している。実際に臨床応用を考える際には、この差が生じた理由について明らかにすることは重要と考えられる。 また、振とう培養装置を用いた実験で評価することができるのは主に酵母形の増殖への影響であること、実際の口腔カンジダ症においては、Candida albicansは菌糸形の増殖を示すことから、菌糸形での検討においても焙煎ゴマ油の影響についての実験を追加し、振とう培養と同様の傾向がみられている。 マウス口腔カンジダ症モデルを用いた検討では、前年度の研究結果にもとづいてヌードマウスを用いた予備実験を行なったが、1ヶ月という長期間の評価にはヌードマウスは適していないと考えられた。
|
Research Products
(3 results)