2011 Fiscal Year Annual Research Report
知識基盤社会における看護師の学術情報利用促進モデルの構築
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21592701
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
富田 美加 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (30285051)
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Keywords | 看護師 / 学術情報 / 情報検索 / 知識基盤社会 / evidence-based practice(EBP) |
Research Abstract |
本研究では,知識基盤社会において,看護師はその基礎教育課程の段階から学術情報利用に関する知識と技術を備え,生涯に亘ってそれらを活用していくことが重要であると考えている。看護師や看護学生の情報ニーズや情報探索行動,情報利用など情報行動の分析を通して,臨床と看護基礎教育課程とのリンケージの本質を明らかにするとともに,看護師の実践・研究・教育の活動を支援する「学術情報利用促進モデル」を構築することを目指している。 平成23年度については,次のとおりである。 平成21年度に作成した「摂食障害」に関する『リソース・マップ』について,オントロジーやテキスト・マイニングの手法を援用し概念的拡張を試みるため,事例を集約し体系化する方策について検討した。この『リソース・マップ』の段階では,主に初学者の学術情報利用を支援するのに資すると考えるが,これを個別事例の探索に有用なツールとして発展させていく方法について検討した。 まず書誌データベースにより,摂食障害分野の看護における事例について書かれた文献を収集した。次に,それら個々の文献を質的に分析し,摂食障害分野の看護における事例を検索するために必要となる用語の体系化を検討した。今後はこれらを『インディビジュアル・マップ』として,さらに『リソース・マップ』との関連性を検討し,臨床で実践活動を行う看護師に有用なツールとして総括する予定である。またこれらの過程で得られた知見をもとに,現行の書誌データベースならびに基礎教育課程に付加すべき事項を整理する。
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